愚問自答「ヒマ人なので…と言っていいものか?」
昨日、社外の方と打ち合わせで思いの外盛り上がり(というかトコトン質問を受け)、当初予定時間に近づいたところ、
「時間、近づいてますけど、もう少し大丈夫ですか?」
と聞かれ、ナイスミドルを目指す僕は
「もちろん。今日は後ろの予定なく、ヒマ人なので」
と軽やかに回答しました。
しかし、振り返ってみると「ヒマ人なので」という表現は果たしていかがなものか迷ったので、本日の愚問自答は「ヒマ人なので…と言っていいものか?」です。
この愚問に自答するにあたり、
1.「ヒマ人」という言葉のニュアンスの持論と通説
2.「ヒマ人なので」と言うことは誰の得か
の2つの側面から考えてみます。
1.「ヒマ人」という言葉のニュアンスの持論と通説
思い切り誤解を受ける表現をすれば、僕は仕事の時間の80%はヒマしています。
正確には「退屈」という表現でしょうか。
2:8の法則ではありませんが、知的好奇心をくすぐり、自分の成果の80%に影響するような仕事は全体の20%くらいで、残り80%はごく平凡な作業です。
(単純計算、週5日勤務で1日は「まぁ、楽しかったかな」、残り4日は「めんどーい!」という感じ。)
ゆえに、自分の知的好奇心をくすぐられたり、相手から必要とされる場面があれば、いわゆる残り80%の時間の優先度を一気に落とします。
そのため、僕としては「ヒマ人なので」というのは「あなたと一緒にいることに比べると他のことは取るに足らないことです。」くらい、ポジティブな意味です。(ここまで書くと、何かの弁明みたいだけど、おおよそ本心です)
他方、一般的に「ヒマ人なので」というのは「ヒマだから付き合いますよ。忙しいときは付き合いません」みたいなニュアンスで捉えられないか、とも思ってきました。
僕の場合、相手が大企業でも中小企業でも官公庁でも、経営者でも担当者でも、全てこのトーンでお付き合いさせていただいてますが(要は、軽口だけど仕事はする、というスタンス)、相手により言葉のニュアンスが異なるため、注意が必要と反省しました。
2.「ヒマ人なので」と言うことは誰の得か
僕の意図としては、「相手に安心感を与えリラックスしていただく」「そうしている余裕綽々な自分が好き」という2つがあります。
後者もあるのが情け無いところですが、聖人君子ではないのでそんなものでしょう。
しかし上述のとおり、あまり軽口叩くと不快感を与えかねません。
相手からすれば「オマエは余裕綽々だけど、オレはヒマではない」と思わせるかもしれません。
そう考えると相手にとってプラスの効果があるかは不明。マイナスの効果もありうる。
結局は自分のナルシシズムを慰めているだけになるため、極めてよろしくないです。
結論:
今後、冗談通じない人と巡り合うリスクもあるため、相手の受け取り方が不明確な言動は、ちょっとだけ控えます。