愚問自答「"そもそも論"は必要か?」
20代の終盤に、ミーティングでの「そもそも論禁止」を掲げた時期がありました。
というのも、往々にして「そもそも論」が登場しても何の解決にもならないことが多いと思ったからです。
(30代になってからは適度な「そもそも論」は必要だなと思い、解禁してます)
「そもそも論」のよろしくないところは、そう言っておけば頭良さげな指摘をしている/されている錯覚に陥るからです。
また、敢えて「そもそも論」に「そもそも」いうならば、
そもそも論が出ること自体がそもそもよろしくなく、
恐らく定義や前提条件を早期に認識共有しない状態であり、
そうなるとそもそもミーティングの目的自体が危ぶまれ、
参加者も「そもそも何故我々が呼ばれているのか」と不信がる可能性もあります。
(上記を見てお判りのとおり、そもそもがインフレするとワケのわからない状態になってしまいます)
ただ、何でもかんでも「そもそも」を禁止するのもよろしくなく、
やはり定義や前提条件は物事を協議する上で不可欠な事項なため、
早期段階での「そもそも論」は極めて有効と思います。
その意味では「そもそも論」は人に指摘される前に自分で内省的にチェックして潰しておくことになるのでしょう。
仕事をすると、効率的なミーティングや、最短距離での検討プロセスをとりがちですが、
ほんの一手間の「そもそも論」をサボってはいけないな、と考えます。
結論:内省的「そもそも論」は必要。
ただし、「そもそも論」の言いっ放しは非建設的。