日々是、徒然に愚問自答

生来の小心者なのか、単に暇なのか、、、、日々悶々と悩みや疑問が浮かびます。しかしながらその大半は取るに足らないことで、人様の貴重なお知恵と時間を拝借するのもはばかれます。そのため、自ら産んだ愚問には自ら答えて始末をつけようという試みです。通勤電車等でご賞味くださいませ。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

愚問小説「天職にいちばん近い島⑧悩まないためには?」

「それは良かったじゃない。顔つきも明るくなったと思うよ」 6月最初の日曜日、中野のカフェ。向かいに座るケイコさんが嬉しそうに笑ってくれる。 昨日、クリニックの定期診察で先生に最近考えていること________________ 心がモヤモヤしたら自分のおかれて…

愚問小説「天職にいちばん近い島⑦仕事はドラマチックであるべきか?【後編】」

(前編の概要) ある日曜日、僕は高校時代の友人である堂田から、大企業⇒ベンチャー(当人曰くスタートアップ)への転職報告を受けた。そのときの「ドラマチックな人生がいい」という堂田の言葉にモヤモヤした僕は、ケイコさんに質問してみようと思ったのだ…

愚問小説「天職にいちばん近い島⑥仕事はドラマチックであるべきか?【前編】」

「……そういうわけでさ、新しい一歩を踏み出すわけだな」 そう言って向かいの席に座った堂田(どうだ)が熱の入った話に一区切りつける。日曜昼下がり。入ったときは空いていたカフェも、気付くと混み合ってきた。 堂田は高校のクラスメイト。当時はそれほど…

愚問小説「天職にいちばん近い島⑤『得意なこと・好きなこと』を作るには?」

5月も下旬になると初夏を越して『夏』と呼べるほどの気温が続くようになる。今日東京は最高気温が28°になるらしい。まだ梅雨の気配はなく、湿度が低いことがせめてもの救いだ。 土曜日の午前11時。クリニックでの診察を終え、駅前の商店街を歩く。こうして…

愚問小説「天職にいちばん近い島④なぜ行き詰まるのか?」

「仕事に満足できたら、きっと毎日楽しいんだろうな...」 ケイコさんを目の前につぶやいたこの言葉は、僕がこの1年間くらいずっと考えていることだ。 振り返ると、新卒1年目は仕事が楽しかった気がする。正確には、緊張したり注意されたりすることも多かっ…

愚問小説「天職にいちばん近い島③どうして何となく決めるのか?」

『どうしてこの仕事をしているのか?』 ふとした時に疑問に思いつつ、いつも「まぁ今さら振り返っても仕方がないし」とウヤムヤにしてきた気がする。 だがメンタル面を崩したとき、過去の曖昧で適当な選択を激しく後悔するものだ。...いまの僕のように。 そ…

愚問小説「天職にいちばん近い島②仕事が合わないとは?」

中野駅南口を少し歩いたところにあるカフェ。 マナブはポケットからスマホを取り出す。画面は待ち合わせ時刻の20時ちょうどを示していた。 ちょうど入り口にきた一人の女性と目が合う。軽く手を降ると応じてくれた。ケイコさんだ。 「遅くなってごめんね。待…

愚問小説「天職にいちばん近い島①マナブとケイコ」

「休み明けにケイコちゃんのところに行ってきなさい。あんたのために相談に乗ってくれるって言ってくれてるんだから」 という一方的な連絡を母から電話で受けたのは、5月の大型連休も折り返しにきた祝日。僕が新卒から2年勤めた会社を精神的な不調を理由に…

愚問自答「組織を変えたいと思ったとき、何を考えると良いか?」

どうやら世の中『コロナ離婚』ならぬ『コロナ転職』というものもあるらしいです。 これは、在宅勤務への無理解とかで「あー、こんな会社やってられん!」ということで見切りをつけての転職活動らしいです。会社も人も有事のときに本性が出るものですね。。。…