日々是、徒然に愚問自答

生来の小心者なのか、単に暇なのか、、、、日々悶々と悩みや疑問が浮かびます。しかしながらその大半は取るに足らないことで、人様の貴重なお知恵と時間を拝借するのもはばかれます。そのため、自ら産んだ愚問には自ら答えて始末をつけようという試みです。通勤電車等でご賞味くださいませ。

愚問自答「相性が良いとは?」

ナイスミドルになると社内外の方との交流する中で、

「ビジネスモデルとかスキルとかよりも、働くメンバーの相性が大事」

と思うようになります。

 

例えば僕がいま転職活動をした場合も、仕事内容や処遇よりも「職場の人との相性」を重視するでしょう。

(仕事内容は応募段階でアンマッチなポジションは自ら辞退するし、処遇は働くうちにどうとでもなる)

 

ただしこの「相性」というのは非常に厄介で、

「働いてみないと分からない」

「環境が変わると関係性も変わりうる」

という代物のため、常々頭を悩ませています。

 

ということで、今回は「相性が良いとは?」というテーマで考えてみようと思います。

 

これまでの短い仕事経験を振り返り、「相性が良いな」と思ったときの要素を以下のように考えてみました。

 

1.考え方のクセや好みが近い

2.お互いのパーソナリティ/キャラクターの外で共通点がある

3.立ち入りすぎない距離感を保てる

 

それぞれ深堀してみましょう。

 

1.考え方のクセや好みが近い

 

これは採用面接でもある程度判定できますし、一緒に働いても割と早期に分かります。

 

例えば、

・考えるアプローチの…全体感 vs 細部

・納期に対して…ギリギリまで粘る vs 余裕持つ

・得意な業務は…定型業務 vs 非定型業務

・時間帯の…朝型vs夜型

といったあたりで大まかに分かります。

 

こういったクセや好みについて、「近い人同士の方がスムーズ」と「違う人同士の方が補完し合える」の両方が考えられますが、個人的には「日常的に関わるなら近い方が良い」と思います。

というのも、これは価値観とかではなく、行動習慣に近く、日々の時間の使い方、作業的な動き方に影響するからです。

時間や動きが違うと不確定要素が増え、働く上ではストレスになります。

 

もちろん、時間・動きの不具合を超える良さもあるかと思いますが、ちょっとした不満のチリが積もると、何かの拍子に爆発し、日常がギクシャクする可能性があるため、できれば避けたいところです。

また、この手の考え方のクセや好みの違いが相乗効果としてプラスに働くには、相当高度なお膳立てが必要で、ほぼ偶然の産物と思います。

 

尚、上記とは構成要素は異なりますが、僕はこの手の判定にはMBTIをかなり信頼しています。

そして、あくまで個人的な感覚ですが、MBTIでタイプが近い方が、やっぱり働く上でもやりやすいです。

ちなみに僕はINFJで、解説は色々なのですが、要は理想家です。

MBTIを通じて自分について知ることで、他者との共通点・相違点が分かり、(寛容になれたかは別として)細かいことでイライラしなくなりました。

 

 

2.お互いのパーソナリティ/キャラクターの外で共通点がある

 

現実問題として、考え方のクセや好みが一致する人とだけ働けることはレアケースと思います。

むしろ同じタイプの人と出会うことすら希少です。

そのため、考え方のクセや好みが異なるタイプの人と働かざるを得ないのですが、それでもあまりストレスを感じないときがあります。

 

そのようなときは、いわゆるパーソナリティ/キャラクターとは別の次元で共通点があったりします。

 

例えば、

・実現したいビジョン

・興味のある分野

といった真面目なものから、

・共通の友達

・共通敵

という人間関係的なものや、はたまた、

・趣味

・好きなお酒

・共通の故郷

などといった柔らかなものまで、様々です。

要はパーソナリティ/キャラクターといった本質的な違いを、共通点から生まれる親近感を上にペーストすることで、日常的な関係性を円滑にする構造になります。

 

僕の場合、共通点が柔らかなものになるほど親近感が湧きます。

かなりキャラクターは違う人でも「同郷」というだけで「この人は悪い人間ではない」という気になるから不思議なものです。

逆にビジョンみたいなものは、「言葉にすると似てるけど根っこは違う」ということが頻繁にあるため、結構慎重に扱っています。

 

 

3.立ち入りすぎない距離感を保てる

 

最後にコレも大事です。

経験上、人とのマッチ度合い(共通度合い)は30〜40%くらいが丁度いいと思います。

50%を超えると、逆に相違点が気になり、自分を相手に合わせるか、相手を自分に合わせたがるようになります。

もしくは、ホントは60%のマッチ度合いだけど100%のように錯覚し、相違点を言い出しづらくなる…と、あまりヘルシーな状態でなくなります。

 

僕としては「思ったより共通点あるな」くらいで留めておくのが丁度いいと思います。

 

そのために重要なのは、「立ち入り過ぎない距離感」です。

オフィス空間でパーテーションを設置するとかフリーアドレスにするとかハード的なものもあります。

会ったり話したりする頻度といったソフト的なものもあります。

 

この「相違点より共通点を喜べる距離感を常に保つ」ということに違和感がない相手こそ、それこそ相性が良いな、と思いました。

 

 

結論:

基本的には考え方のクセや好みがベース。それを趣味等の共通点でペーストし、ボロが出ないよう一定の距離を保つ。

この一連の行為が共通する人こそ相性が良いのでしょう。