日々是、徒然に愚問自答

生来の小心者なのか、単に暇なのか、、、、日々悶々と悩みや疑問が浮かびます。しかしながらその大半は取るに足らないことで、人様の貴重なお知恵と時間を拝借するのもはばかれます。そのため、自ら産んだ愚問には自ら答えて始末をつけようという試みです。通勤電車等でご賞味くださいませ。

愚問自答「なぜ生産性が上がらないのか?」

何冊か読書する中で、たまたま共通して(本の主題とは別に)生産性について触れられていたので考えを巡らせてみました。

 

誰が言ったか、タイム・イズ・マネー。

確かに人生は有限なので、時間のコントロールはしたいですよね。

僕も仕事する中で、時間の使い方が思ったように行かないときはかなりストレスです。

 

個人的には残業時間削減の動きも賛成。

そりゃ早く帰るに越したことはない。

 

で、問題になるのが「生産性」。

上げられるものなら上げたいですが、我が身を振り返ってもこの十数年間で全く上がってる気がしないため、愚問自答してみます。

 

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一応、仕事術的な本は何冊も読んで練習してきましたが、十数年間の学びの集大成は以下三点です。

 

outlookの時間表に作業予定を入れる(自分への予約)

・メールの受信箱を残タスクにして既済メールはフォルダに打っ込む

・ハイパー集中して高速で手を動かす

 

うーむ。

我ながら他にないものかねと思いますが、残念ながら思い浮かびません。

正確には世の中的には他にもテクニックはありますが、僕は実践できなかったですね。

 

特に一番出来ないのが、

「自分じゃなくて良い仕事を他者に任せる」

というもので、パレート最適を考えたらそりゃそうだねとは思います。(よく言うのはタイピストの例ですね)

 

ただ、僕的には以下の理由でこれがなかなか出来ないのです。

 

1.仕事を振られた相手の心情を推し量ったら「何だか悪いなぁ〜」となる

2.「自分じゃなくて良い仕事」を決めきれない

 

それぞれクドクドと言い訳します。

 

【1.仕事を振られた相手の心情を推し量ったら「何だか悪いなぁ〜」となる】

 

おそらく「自分がやらなくてもよい」という言葉に隠されたアッパーな目線が嫌いなんでしょうね。

何でもそうですが、「5分で済むことなら自分でやろうよ」と思います。

もちろん、チリも積もれば何とやら…ということで細かく切り出すことも大事なのですが、今度は

「チリをやらされてる方はどういう心境だろうね?」

と思ったりします。

僕は「そんくらい自分でやりなさい!」という気分になります。

 

もう少し真面目に考えると、この「他者にお願いする」というのは明確な上下関係があるときに機能するものと思います。

ただ、昨今は必ずしも職位が上だからと言って仕事の主導権があるわけでもないため、なかなか難しいのではないかなと思いました。

 

あとすごく些末なことですが、やむを得ず他者に仕事をお願いするとき、僕は「作業」ではなく「業務」と言っています。

何となく作業だとタンジブルな印象があり、相手に頼むときはそうでなく、まとまった業務であるという方が、誇りを持てると思いました。

ま、単なる好みの問題です。

 

 

【2.「自分じゃなくて良い仕事」を決めきれない】

 

これも苦手。

僕は黙々と手を動かしたり原典情報を読むのが結構好きなので、大抵の仕事は「自分の仕事」になっちゃうんですよね。

あとはこれまた好みですが、少なくともデスクワークにおいては「餅は餅屋」ではなく全部自分で出来るようにしたい。

 

というのも、スキル的に自分で出来ないことを他者にお願いするって、とても怖い気がします。

よって、「うぉー、1日が80時間くらいないと間に合わん!」というくらい時間がないときは他者や猫の手を借りるのはやむ無しですが、「自分は出来ないから」と言う理由で他者にお願いするのはあまり好きではないです。

「時間さえかければ自分で出来る!」という状態に自分をもっていくのが好きです。

 

もちろん、仕事そのものの難易度が高くなく、かつ他者にも時間的余裕があるとき、

「お、これ僕やらなくても大丈夫じゃん」

と思うときもありますが、その場合、根本的には「僕はいなくて良い」と思ったりもします。

あとは、僕も全知全能ではないことは重々承知のため、「難易度的に自分には出来ない」ということもあります。ただ、この場合、益々「自分はいない方が良い」という気にもなります。

 

ちょっと真面目な話をすると、どうも世間は

「仕事は分解可能」

を大前提としているような節がありますが、僕は最近

「本来的には仕事は不可分」

と思います。

 

この話、深く掘ると「疎結合と密結合」とか「モジュールとインテグラル」とか、ややこしくなるのでヤメます!

 

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そんなわけで僕はなかなか分業が苦手なため、自分の業務スピードをそのまま生産性に置き換えるしか手段がなく、なんとなく頭打ちになっています。

 

こういうことを言ってしまうと

「そんなんじゃリーダーやマネージャーになれん!」

と言われそうですが、もともとなる気はありません。強いて言えばプレイングマネージャーが一番心地良いかもしれません。(僕的なリーダーとマネージャー論についてはまたどこかで愚問自答します)

 

結論:

結局のところ、いまぐらいの生産性でも良いかなーと思いました。そんなに残業もしてないし。