日々是、徒然に愚問自答

生来の小心者なのか、単に暇なのか、、、、日々悶々と悩みや疑問が浮かびます。しかしながらその大半は取るに足らないことで、人様の貴重なお知恵と時間を拝借するのもはばかれます。そのため、自ら産んだ愚問には自ら答えて始末をつけようという試みです。通勤電車等でご賞味くださいませ。

愚問自答「なぜ僕は起業しないのか?」

小学校来の友人が起業して、かなりしっかりやってるなぁーと思っていたら、ちょうど「なんで起業したのか?」というタイトルでブログを書いていました。

https://note.mu/takayukiichikawa/n/n4f417cded1b1

 

で、僕自身を振り返ると、これまで起業しようと思ったことはなく、今後については、業種や大小は分かりませんが、多分どこかの会社には所属してそう。

 

そういうわけで「なぜ僕は起業しないのか?」という、「そんなのお前の勝手だろ!」としか言いようのない愚問を自答してみます。

 

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友人のブログに書いている起業理由が以下3要素でとてもわかりやすかったため、それになぞらえてみます。

 

1.業界課題の解決意欲の有無

2.社内政治の好き嫌い

3.稼ぎ

 

それぞれ考えてみましょう。

 

1.業界課題の解決意欲の有無

 

「自分が所属する/思い入れのある業界をより良くしたい!」

という想い。

 

「社会を良くする」といったマクロから、「周りの友人・知人がハッピーになると嬉しい」といったミクロまで、大小や強弱は人それぞれでも、皆何かしらの想いはあるかと思います。

 

僕にもそう言った想いはあります。

僕はたまたま最初に製造業に就職したため、やっぱり日本発のイノベーションという夢を追いかけています。

 

では、そういった想いを実現する手段として、自分には起業か会社勤めのどちらが良いか?と考えると、今のところは会社勤めを選んでいます。

 

これは純粋に自分のやりたいことが抽象的なため、一人じゃムズイ!という点に尽きます。

例えば「新規事業を開発する人材を育成する」くらいまで具体化していれば、独立して講師業をするというのは大有りですが、まだそこまで具体化できていないというのが現状です。

 

翻すと「自分はこれが得意だ!」というものが絞りきれていない気もします。

自分のスキル開発の仕方が「学際的」「横断的専門性」だったりするので、単品で何か強いスキルがあるかというと厳しい…。

 

そうなると独立しても売り文句が見当たらないため、会社勤めして色んな専門家と触れながら自分のスキルを発揮した方が性に合いそうです。

 

 

2.社内政治の好き嫌い

 

「社会調整が超絶好き」という人もあまりいないと思いますが(と言いつつ、たまにいる)、「仕事に直接関係ないやりとりや付き合いが嫌い」「経営層の謎の意向に振り回されるのは嫌だ」「社内の上下関係が嫌」という方はそれなりにいるかと思います。

 

僕自身について言えば、人付き合いや上下関係は得意ではないですが、嫌いではないです。

理不尽なのは好まざるところですが、一つの気の持ち方として、

「社内でめんどくさいと言われている人にも敬意を払ってると意外な場面でプラスに働く」

と思っているので、どちらかと言えば他の人が敬遠する人と接するのは割と好きです。もちろん僕も苦手なタイプの人はいるので、オールokではないです。

 

これを社内政治というのかは別として、社内の人間関係のドラマはゴシップ的な野次馬のノリで、苦にはならないです。

 

むしろ僕は一人でいると不安なのです。

実際の仕事では一人作業に没頭することも多く、それ自体はとても好きなのですが、なんとなく周りがザワザワしてる方が集中できるのと、気になったことをすぐ意見交換したいため、人が多い方が仕事の効率は高くなります。

 

単なる寂しがり屋とも言えます。

 

 

3.稼ぎ

 

コンサルティングや類似する仕事を生業にしていると、

「これ、自分で直接請け負った方がクライアントにも自分にもよくないか?」

と思う場面もあるかと思います。

(情報管理や競業避止義務に違反しなければ合理的な話と思います)

 

ただ僕の場合、僕個人の商品性について我ながらかなり懐疑的でして(威張る話ではない)、売上を立てる自信が全くありません。

 

また給与という点では、家族と生活しつつ年一の旅行と年数回の帰省ができるくらいは欲しいものの、取り立ててお金のかかる趣味もないため多くは望んでいません。

また、計画的にお金を管理するのが苦手なので、月一で口座にお金が振り込まれる仕組みが大変有難いです。

(話は変わりますが、会社員の労働力というのは会社側からみると究極のサブスクリプションですね)

 

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そういうわけで、改めて書いてみると起業できる人が持ちうる適性を驚くほど持ち合わせていないことが分かりました。

 

とはいえ、「起業してみれば何とかなる(何とかする)」という気もするので、もしかしたら将来的には起業する可能性はなきしにもあらずですね。

 

結論:

起業しない、と、さも選択的な意思決定のように言ってしまいましたが、単にできないだけかもしれない…