愚問自答「なぜ人は悩むのか?」
2020年一本目の投稿テーマとして何が良いかを思案したところ
「愚問自答が書籍化された場合の第1節に語るテーマ」
という、捕らぬ狸的なことが頭に浮かびました。
「なぜ人は悩むのか?」
子どもの時は僕だけがクヨクヨした性格なのかと思っていましたが、成長するに連れて皆悩みを抱えていることを知りました。
大人になると、悩みを持っていることは大前提でいかに付き合うか?が大事ということに気がつきました。
そういうわけで、シンプルゆえに根源的なこの愚問こそ新年に相応しいと思い、自答してみます。
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「悩み」というテーマ自体が非常に悩ましいため、あくまで主観と体験に基づきポイントを以下のように挙げてみます。
(「悩む/悩まない人」というより一人のなかでも時々によって浮き沈みがあるため「悩む/悩まないとき」と置き換えても良いかもしれません)
1.悩む人は人一倍敏感
2.悩む人は答えを欲している
【1.悩む人は人一倍敏感】
HSP、という言葉を去年(2019年)に知りました。
High Sensitive Personの頭文字で、日本語では「敏感な人」と訳されることが多いようです。
僕自身、「どうしていつもクヨクヨ悩んでしまうのだろう…」と思ってwebの簡易HSP診断をしたところ思いっきり該当していました。。
これは結構重要な学びでして、それまでは
「悩むのは余計なことをグルグル思考しているから」
と考えていましたが、むしろ
「外の情報を受け取り過ぎてることが原因かもしれない」
と考え直すようになりました。
確かに日常生活をしていて気になることが多過ぎるし、人の言動についてスルーできないことも多い。
多分、相手は1ぐらいのことを言ったつもりでも、
「あのとき、あのタイミングで、この言葉を、あの表情で言ったのだから、◯◯と思っているかもしれない。いや、実は△△かもしれない」
ぐらい考えてしまうのですね。
それが功を奏することもあれば、全く検討違いのこともあります。
あくまで僕の理解ですが、
「敏感だからと言って相手の気持ちに寄り添っているわけではない」
というのが厄介なところです。
往々に一人相撲をして苦悶することが多いです。
我ながら面倒な性質だな…と思っていましたが、HSPの概念を知ってからは
「自分が思うほど世の中は複雑ではない」
と考え直し、入ってくる情報量を削ることで少しは気が楽になりました。
※ちなみに「悩まない人は鈍感」ということではないです。念のため。
【2.悩む人は答えを欲している】
これも最近気がつきました。
夜中に考え事をしていて、頭が冴えて眠れない…ということがたまにありますが、こういうときは『考えても仕方ないことを考えている』ことが多いです。
仕事を例にすると、僕が悩むときは大きく2パターンあります。
a.何をアウトプットすれば皆目検討がつかないとき
b.量的に間に合うか微妙なとき
このうちbは段取りや事前の報連相で解決できることもあるため、余程絶望的な状況でなければ割り切れます。
一方、aはやってみないと分からない分、かなりストレスです。
世の中にはaのときに燃える人もいるようですし、僕も20代の頃はチャレンジングと思えてきましたが、何故だか30代半ばになってaみたいな状況が不安になりました。
これは「自信の有無」とはちょっと違うんですよね。
むしろ経験を積み、ある程度のことは自信がついてきたときほど、
「んん〜、これ何だ?」
というものに遭うと、
「今までの自分の経験を総動員しても分からない=時間をかけても分からない可能性大」
となり、不安になるのです。
自分の中でもまだ確固たる対応策は無いのですが、こういったときは
「うーむ、多分誰にも分からんのだろうから、材料を集めるところまでやって後は一緒に考えよう」
と考えるようにしています。
正直、答えを出さないことが容認されるかは相手次第ですが(悲しいことにダメな人には何を出してもダメ)、「答えの探究を一度手放してみること」は精神衛生上良いと思いました。
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悩み多き、愚問多き日々を送る僕ですが、
「あー、自分はこうやって悩むくせがあるな」
という傾向を自覚するだけでも、パニくらずに済みます。
あとは、悩んでいるときは直接利害の関係ない人に話してみるのが一番ですね。
相手に解を求めるのでなく、15分で良いから聴いてもらうだけでもかなり気持ちが楽になります。
悩むこと自体は悪いことでは無いというか、仕方がないことであるため、そういう自分とどう付き合うかを考えた方が建設的と思いました。
もちろん建設的でなければいけないわけでもないので、人生、回り道しても良いのです。
結論:
インプットが多い中でアウトプットを心配するから悩む。
両方ともシャットダウンすると気が楽になる。