愚問自答「どうすればやりたいことをして生活ができるか?」
何歳になっても連休明けは憂鬱なものですね。
2000一桁年代までは「憂鬱と前向きさは気の持ちよう」と考えて乗り切るのがマジョリティだった気がしますが、2010年代からは「高望みしないで、やりたいことをしてそれなりに生きていければok」という考えが広まってきているな、と実感しています。
実際、僕の周りでも個人事業主として「好きな仕事/働き方を優先し、収入はそこそこ生活できるくらいで良い」という考えの方も10〜20人くらいいます。
「やりたいことをして生活ができている」というと僕には最高のユートピアにしか思えません。
そこで僕も未だ見ぬ桃源郷にたどり着くべく、「どうすればやりたいことをして生活できるのか?」を考えてみようと思います。
----------------------------
自分の周りの方々や本で読む限り「やりたいことをして生活している人」は以下のようなパターンがあると思います。
1.不労所得がある
2.個人コンサルでネットワーク豊か
3.自分の興味を変革した
4.生活費水準が低い
【1.不労所得がある】
株や不動産とかで働かずとも食えるパターンですね。
金持ち父さんとかは「お金に働かせる」という表現を使っていました。
あとは「事業立ち上げて仕組み化したら人に任せてドーン。自分は役員報酬で悠々自適」みたいなのも比較的近いです。
これは自己啓発の世界では根強いですね。本屋に書籍が並び、Peatixやストアカでも講座が多いです。
一方で何故か僕の周りではこういう人、少ないですね。
近所に同じ苗字の地主っぽい人はみかけますが…。
おそらく「元手の資産」が必要なため、地場に根を張ってる人か、年齢的にナイスシニアなのでしょうか。
もしくは単に生活圏が異なるのか…。
このタイプのメリットは何と言っても「働かなくて良い」ことに尽きます。
これは素晴らしい&うらやましい!
他方、数少ない不労所得者の知人のを聞くと、どこで聞きつけたのか(単に口座見れば分かるのか)金融機関の営業が半端じゃないらしいです。
あの手この手の勧誘を交わす必要がありますし、また家族が結婚をする際も「食い潰し」でないかをかなり慎重にチェックしています。あとは友達付き合いでも「金目当て」が一定数いるようで、これもなかなか困りものです。
このように不労所得者は、「収入」では苦労していませんが「防衛」にはそれなりの心労があるようです。
【2.個人コンサルでネットワーク豊か】
僕の周りはこのタイプが多いですね。
戦略、事業立ち上げ、マーケティング、先行事例調査、人材育成など。特定分野を10年間くらい経験した後、その分野のコンサルを個人で請け負う…というものです。
ポイントとしては、専門分野のスキルと経験があることはもちろん、「太い顧客」がいることですね。
話を聞いてる限りの印象としては、個人でやる分には2社ほど太い顧客(年間契約的)がいて、2〜3社スポット顧客(3〜6カ月契約)を加え、常時2〜4社の仕事をしている感じでしょうか。
面白いことに個人事業主コンサルタント間でもネットワークがあり、そこで信頼関係ができると、「こういったテーマ、経験あります?」「この部分お手伝いいただけます?」といった案件紹介につながるというものです。
ここ2年くらいでフリーランスのマッチングサービスも充実してきたため、もう少しこの流れは大きくなると思いました。
このタイプのメリットは「自分の業務量を自分で調整できる」ことにあります。また「案件を選べる」ということもなかなか魅力的です。加えて「基本的には自分のクオリティでいける」というのも、社内の余計な手直しが少なくてストレスが小さいです。
一方で、余程著名人でない限りは「顧客・同業ネットワークにおける信頼感が命綱」というところもあります。
評判が悪いと収入源がなくなってしまうというものですね。また評判の延長線上に「あまり断るのも悪いかな…」「ここは無理してでも先のためにやっておこう」という心理も働くようです。
基本的には「コンサル会社の個人版」という構造のため、働き方が自由な分、気を配り方はコンサル会社勤めのときのそれとあまり相違はないかなと思いました。
【3.自分の興味を変革した】
「やりたいことが収入につながらない」という場合、「やりたいことが明確でない」ということが多いかもしれません。
もしくは「やりたいことはボンヤリとあるけどお金になるか自信がない」という状態もあります。
周囲の経験者の話を聞くとこういったときは「めちゃくちゃ好きとかではないけど得意だから商売道具にして、そのうち好きになった」ということがあります。
『好きこそものの上手なれ』の逆というか、『何となく得意そうだからやってるうちに好きになった』ですね。
僕を含めて一般的な会社員はこのタイプがお手軽で現実的かもしれません。
このタイプのメリットは「会社勤めのまま自分の興味関心の方を実務に寄せるため堅実」ということです。要は収入源は変えず「少なくとも嫌いではないことでお金もらえるからいいか」という低ストレス状態に持っていくという作戦ですね。
一方で「異動や担当替えリスク」はありますし、何より「会社の縛りからは逃げられない」というものがあります。これが自由か?と言われるとなかなか難しいところもありますね。
【4.生活費水準が低い】
あまりスポットライトを浴びないですが、僕の周囲の個人事業主の方は倹約家が多いです。
1〜3は「やりたいことをする」に力点を置いていましたが、4は「生活する」に力点を置いてます。
つまり「収入が減っても生きていける」状態を作ることは、いざというときに強みですね。
以前、この愚問自答でも書きましたが、「老後のお金の不安を減らすには資産運用よりも年金最低支給額で満足できるよう生活を見直す方が確実」という主義なので、老後を待たずして今のうちから年間100万円で生活できるようにしておくと、「生活する」ということへのリスクはグッと低くなります。
ちなみに周りの方々の話を聞いても起業前に1〜2年間分の預貯金は用意して、その上で倹約しているようです。
このタイプのメリットは「仮に仕事がなくなっても生活できるという自信がつく」ことですね。これは強い。
一方で「やりたいこと=お金がかかること」の場合、根本的に成立しないということが致命的ですね。
------------------------
色々考えてみましたが会社員の方が「やりたいことをして生活をする」作戦としては…
・まずは業務に興味を持ち、「好きかも」と思う。(休み明けの憂鬱の70%はこの段階で解決できそう)
・生活費水準をめちゃくちゃ落とす。
・独立しても好きと思われる仕事をして生活も出来そうなことが数字で判断できたら、起業家の友人の話を聞き、知り合いなどのネットワークを増やす(これに1年間くらいかける)
・独立して生活する
・ネットメディアで取り上げられたら、講演・セミナー・研修など、再生産性の高いコンテンツで収入を上乗せする(無形資産の不労所得化)
といった流れでしょうか。
ちなみに最初のステップでつまづいたときはどうする?という話ですが、個人的には1年我慢してダメなら転職して良いのではないかと思います。
世の中的には石の上にも三年とは言われますが、ナイスミドル的な感覚では1年やって変わらないものが劇的に変わることはないかなと思います。
(人間関係的なものが原因の場合は異動があれば話は別)
結論:
僕はここまで考えておきながら、自分は最初のステップの途中にあるという状態なので、徐々にやっていきます。
一発逆転はない!