【番外編】「1年で80本書いて分かったこと」
今年の1月に書き始めた『愚問自答』も1年間で80本の記事となりました。
お会いする方々からは楽しみしているといったありがたいお言葉をいただき、感謝感激です。
最初は年間100本を目標にしていましたが、純粋に愚問不足でなかなか筆が進みませんでした。すみません。
ただ、 80本書くとそれなりに分かってきたこともあるため、今回は番外編として記してみます。
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究極的には
『読むと書くとでは大違い!』
という話ですが、もう少し具体的にあげてみます。
1.現代人は金銭ではなく社会性を重視する
2.世間のニュース・記事の主張は偏りが多い
3.世の中にはナイスミドルが多い
【1.現代人は金銭ではなく社会性を重視する】
愚問自答でアクセスが多いテーマとして
「仕事の意味」「教養」
があります。
仕事の意味について考えたり、自分の中の世界を広げるために教養を深めるということは、はっきり言って一銭にもなりません。
僕自身、
「なんで自分はこんなことに悩んでいるんだろう。何も考えずに黙々と働いてお金もらっていた方が楽だよな」
と思うときもあります。
このように仕事の意味や教養について悶々とすることは極めて現代人らしいと思います。
僕は経済の専門家ではないため、経済が成長するかは判断しかねますが、心持としては
「日本経済は縮小するものである前提」
という前提で将来を考えておいた方が安全そうです。
そういった社会では「給与が高いこと」よりも「食ってさえいければ友達が多いこと、つながりがあることの方が大事」ということがキャリアを積む上でも重要になると思います。
最近、経済系の記事や本を読むとこの友達やつながりを「社会資本」と呼んでいまして、愚問自答でも以前書きましたが「友達資本」が重要視される世の中になると思います。
実は、最初に書いた投稿が「Promotion is dead?」というタイトルで、「出世=オワコン」という考えに基づいており、結構自分の根っこにある価値観というのはぶれないなと思いました。
また、愚問自答で取り上げるテーマは「新しいこと」「マニアックなこと」ではなく、「世の中こう言っているけど、ホントか?」ということを書いています。
そのため、「知識交流」というよりは「観点交流」の場にしたいなと思っています。
【2.世間のニュース・記事の主張は偏りが多い】
これは「働かないオジサン」「事例くれくれ君」を題材にしながら記事を書いて思ったことですが、世の中の見方はこれらの人々を排除するようなテイストが多いです。
あまり世代でひとくくりにするのはよくないですが、単刀直入に言うと「バブル世代に対して氷河期世代あたりのライターが狙い撃ちしている」という印象を受けます。
これまで記事を読むとき「何について書いているか?」ばかり意識を向けていましたが、自分が書き手になることで「書いている人はどの立場の人か?」ということも気になるようになりました。
で、これはとても大事。
個人的に、「働かないオジサン」「事例くれくれ君」のそれぞれにたまに会い、「面倒だな」とは思いますが「排除しよう」という気にまではなりません。
それを悪のように書こうという心理状態は何だろう?と考えると、おそらく
「みんなが叩いているものは自分も叩く」
または
「直接的に被害を受けているから叩く権利がある」
というスタンスなのかもしれないなと思いました。
つまり、書き手の背景(ディープストーリー)がかなり入るものだと思いました。
(もちろんお金のために時季をとらえたネタを書くライターもいるかと思いますが、その割には恨みが強い!と思えるのです)
ということは、世の中の通説はかなり偏っているものである、と捉えた方が良いと思いました。
逆に僕自身も色々なテーマで書く中で
「あ、これ偏っている=読み手によっては傷つく人がいる可能性がある」
というものは途中まで書いてもボツにしています。
(ボツテーマは15本ほどあります…)
【3.世の中にはナイスミドルが多い】
これです!
ブログという形で情報発信してみると
「僕は/私はこういう見方だよ」
という意見をいただきます。
我ながら愚にもつかないテーマをただ悶々、クドクドとこねくり回し、挙句「結論」が結構テキトーという展開も多いのですが、
「相手を深く知るための話のきっかけ」
にはなるものだなと思いました。
ある記事をきっかけに「こういうテーマで書いてみて」というリクエストを受けることもたまにあり(これは大変ありがたいです)、なるほどブログを軸に観点の交流ができるのだなと思いました。
これはタイムラインのように流れ行ってしまうタイプのSNSではなかなかできないため、ブログが何だかんで息の長い媒体として続いているのも納得しました。
また、他の方のブログも読むようになり、論理展開とか注釈の仕方(誤解されないような丁寧な説明)も大変勉強になります。
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そういうわけで今年も1年お世話になりました。
来年はもう少し多く、できれば100本は書いて、将来の書籍化を目指します。
(書籍化のためにはターゲットを絞らなくちゃいけないのですが、それはまた別の話で…)
今後もテーマリクエストは大募集です!
良いお年を!