愚問自答「キャリアは早咲きが良いのか?」
僕は結構ミーハーなところがあるため、SNSを彩る華やかなインタビュー記事などを読んでは「カッコいいなぁ」と感嘆します。
ただその一方で、たまに20代の方の記事を読むと「この若さでこんなに注目されて良いのかいな?」とも思ったりします。
最初は「歳下に嫉妬するのはよくない!」と自戒しましたが、最近はどちらかというと老婆心に近いかも…と思ってきました。
ということで、「僕/私はそんなに華やかな経歴じゃないしなぁ〜」と悩める子羊に僕自身を投影し、本日の愚問自答は「キャリアは早咲きが良いのか?」とします。
※早い/遅いの境界として、本件では20代を早咲きとします。
以前の愚問自答で書いたか忘れましたが、僕の持論は「3つくらい専門性を持つとユニークなキャリアになる」です。
「3つ」に深い根拠はありません。
単に、2つの専門性だとそれくらいの人はかなり多いしパターンも見えるのに対して、4つは少な過ぎるし1つ1つが薄い印象を受けるためです。(僕は3つ目を習得中)
それでこれまた経験則ですが、1つの専門性習得には5年はかかります。
(いわゆる1万時間モデルに基づけば、8時間/日×21日/月×12ヶ月×5年≒1万時間)
そうすると「この人はユニークだね!」と思う人間になるには、15年間かかることになり、18歳から働き始めても30代中盤になるわけです。
もちろん、メディアで取材される方々は別に専門性のユニークさで売ってるわけでもないので、それはそれで20代のスナップショットとしては良いのでしょうが、ホントはもう少しマチュアになってからの方が味わい深いのにな…と思ったりします。
そういう意味では、日経新聞もシニア層のインタビュー記事は多いですが(私の履歴書や課長時代、交遊抄等)、ナイスミドルな30代の記事は少ないですね。
先のわからない時代なので、「自分はこうだ!」と規定した方が安心できる気もしますが、僕みたいに15年近く「自分はなんぞや?」と日々悶々とするキャリアルンペンも、それはそれで面白いものですよ。
結論:僕はまだ本気出してないだけです。