日々是、徒然に愚問自答

生来の小心者なのか、単に暇なのか、、、、日々悶々と悩みや疑問が浮かびます。しかしながらその大半は取るに足らないことで、人様の貴重なお知恵と時間を拝借するのもはばかれます。そのため、自ら産んだ愚問には自ら答えて始末をつけようという試みです。通勤電車等でご賞味くださいませ。

愚問自答「レコーディングはなぜ効果が高いか?」

元々大雑把かつ自堕落な性格なので細々としたことは苦手ですが、鏡に映った自分を見て

「このボテ腹中年は誰…?!」

とショックを受けたことから、レコーディングダイエットをしました。

※血糖値と体重を毎日測定(血糖値はfreestyleリブレで測定)

 

効果はてきめんで最初の2週間で2キロほど痩せ、その後無理ない程度に食事を管理するだけで半年で10キロほど落としました。

 

今年に入ってからは、「今度は家計だ」と思い、支出のレコーディングをしています。

※Money Forward(無料版)で入力

 

支出についてはさすがに激減は難しいですが、「やむを得なく使うもの」と「必要以上に使っているもの」の割合がわかり、「よくわからないけどお金がたまらない」という状態は抜け出して、不安が軽減されました。

 

ということで、レコーディングの効果を感じつつ、今日は「なぜ効果が高いか?」を愚問自答してみます。

 

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岡田斗司夫さんがまさにレコーディングダイエットの良さを本で紹介いただいていますが、僕的には以下がレコーディングのポイントと思います。

 

1.事実を受け入れやすい

2.ゲーム性が高い

3.自分を肯定的に見れる

 

それぞれ考えていきます。

 

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1.事実を受け入れやすい

 

1日単位(血糖値は分単位)で見える化されると、原因→結果の関係が明確になります。

例えば清涼飲料水を飲むと数分後に爆発的に血糖値が上がったり、炭水化物を多く摂取すると血糖値&体重がダブルで上がります。

最初は結果にショックを受け、自分の身体がいかにピンチか不安になります。

この軽いショックと不安が大事で、そこから自分の行動を振り返ると、「糖質の高いもの/太りやすいものを自分が選択的に摂取していた」という事実に気づきます。

そして、この選択的な摂取も「なんとなく」でしかなかったことを知り、「ちょっとした意識」だけで劇的に行動が変わります。

(おかげで僕はいわゆる甘い飲み物は1年間くらい取っていません)

 

また、家計については、今まで「なんとなくお金がたまらない」→「将来大丈夫か?」と不安になっていました。

レコーディングを始めて2ヶ月経つと、「無駄遣いしてたわけではない」ということに気づき、理由なき不安はなくなりました。

また、「このタイミングでいくら減る」ということが分かれば「じゃあ今日はちょっと買い物を控えよう」と自然に思えてきます。

 

2.ゲーム性が高い

 

上記の通り、結構短期間で数字が動くので、工夫のしがいがあります。

例えば血糖値のときは、僕は砂糖そのものと白飯に反応しやすいという傾向がわかりました。

また、白飯も食べる順番を変える(おかず→白飯)にするだけで血糖値の上がり方が抑えられました。

つまり何かを劇的に変えなくてもちょっとした行動習慣を変えるだけで短期間で改善するので面白くなります。

 

体重も一緒で割と早い段階で減ると、運動の仕方も工夫してきます。

僕の場合は「自転車」が気分もよく、体重も減りやすいとわかりました。

また、ネットの情報もゲームの攻略本のように見えてきますし、意外にレコーディング仲間が多いと気づくと、話題も変わり友達も増えます。

 

家計も同じで、「今までペットボトルを買ってたけど、オフィスの給水器の水で十分!」と切り替えると、それだけで毎日200〜300円が節約できます。

お金の節約はかなりインセンティブが高いことも実に興味深いです。

 

これらはあくまで自主的な工夫に基づくことで楽しめるようになります。

 

3.自分を肯定的に見れる

 

事実とゲーム性を経ると、自分の心が「不安→楽しい」に切り替わり、とても自分を肯定的に見れるようになります。

自分を肯定的に見れると、改善された行動習慣の継続性が高まり、より自信がついてきます。

僕としてはレコーディングの手法もさながら、「人間が本来持つ自己改善力」に驚きです。

この自己改善があるならば、他のことも頑張れる気がしてきます。

 

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以上は僕の体重/血糖値/家計という個人的な例ですが、これを組織活性化に応用できないかとも思いました。

 

例えば1on1のフィードバックも理屈はレコーディングに近いと思います。

短期で都度、事実に基づいてフィードバックし、本人が工夫して改善すると、自己肯定感も高い…という仕組みが1on1のミソですから、なるほどこれは確かに効果的だなと思います。

(半年に一度のフィードバックで体重を減らすのは難しいですよね)

 

その意味では日本企業がやってきている「日報」というのは究極のレコーディングなので、これをうまく活用できないかなと思っています。

報告の要素が強いですが、あくまで日記がわりに毎日2〜3行メモするだけで、かなりのネタの蓄積になると思うのですよね。

(余談ですが先日、高校時代の日記を読み直し、とても面白かったです)

 

レコーディングと組織活性化については引き続き考えていきます。

 

結論:

事実と工夫、肯定感が肝で、人間の自己改善力が鍵!