愚問自答「修羅場経験はホントに必要か?」
若い頃からそう言われて来つつ、ホントにそうかしら?と思っていることの1つがコレです。
僕は
「優秀(と呼ばれる)人の共通項とは?」
に興味があり、一時期、公私で色々聞いたところ、ほぼ全員が
「修羅場経験が自分を成長させた」
と言います。
それ自体は、
「ナルホド、まぁ確かに大変な苦労によって成長したことはあるネ」
と共感するのですが、たまに記事で見かける
「修羅場経験を推奨する風潮」
には違和感を覚えます。
要すれば、
「自分で振り返る分にはいいと思うけど、他者に推奨するものではない」
「経験しなくていいなら、できるだけしなくたい」
と思うのですが、何となく世の中の論調とは逆行してそうな気もしたので愚問自答してみます。
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修羅場/タフ/チャレンジ/苦労etc…表現は何でもよいのですが、大事なのは
1.継続的に成長すること
2.成果を出すこと
と思います。
1.継続的に成長すること
成長には、ピンチからの巻き返しや失敗からの反省といった、コーピング力が重要です。
そのため、逆境にも負けないということは極めて大事。
その意味では修羅場経験により成長する、という事象には賛成します。僕も同じです。
かたや、プロジェクト業務をしながら思うのは、
「未然に防げるリスクは防ぐに越したことはない」
「修羅場になってる状態自体がプロマネにおいておかしい」
ということ。
僕自身、若いときにシニアから
「このプロジェクトは虎の穴だ!」
と言われて放置され、1人でシコシコと仕事していたこともありましたが、終わった後に残ったのは
「意外と簡単。このくらいのことが出来ない方が何か社会人として欠如してるのでは?」
という猜疑心だけでした。
(とはいえ、そこそこ徹夜とかはしましたが僕は元々ショートスリーパーなので何も問題なく…)
そして
「コイツとは二度と仕事しない。というかコイツ仕事してないから二度と関わらない」
と堅く誓いました。
2.成果を出すこと
ものすごく引いた目でみると、修羅場と成果は直接的には関係ないと思います。
経験上も巡航、計画通りにプロジェクトを進めたときの方が品質の高いアウトプットが出ています。
要は
「成果出すのにドラマはいらない」
と言いたいわけですが、一定年齢以上の日本人男性はドラマの見過ぎなのか、一山越えないとビジネスオーガズムを感じないらしく、それは自己満足じゃないかしら?と思ったりします。
まして、たまに
「部下のために意図的に修羅場を用意する」
と宣わられるインタビュー記事も読みますが、僕にはそんな絶妙なことはできないなぁ〜と苦笑するばかりです。
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つまり、仕事においては継続的に淡々と成果を出すに越したことはないと思っていて、そこに修羅場なんぞ不要と思います。
もちろん修羅場が起きちゃったら仕方がないから乗り越えますが、好きこのんで作り出すものではないと思いました。
ましてや他のメンバーを放り込むものでは絶対ない。
と、ここまで書いておいて最後に補足ですが、僕自体はそこそこハードワーカーで40時間くらいなら連続で集中して仕事するので、そもそも修羅場の沸点が高いのかもしれません。。
結論:
僕は修羅場には入りたくないです、ホント。