日々是、徒然に愚問自答

生来の小心者なのか、単に暇なのか、、、、日々悶々と悩みや疑問が浮かびます。しかしながらその大半は取るに足らないことで、人様の貴重なお知恵と時間を拝借するのもはばかれます。そのため、自ら産んだ愚問には自ら答えて始末をつけようという試みです。通勤電車等でご賞味くださいませ。

愚問自答「ナイスミドルはお金とどう付き合うか?」

右派・左派について色々調べると、「両者は異なるけど必ずしも対極ではない」ということに気づきました。

(詳しくはジョナサン・ハイトの著書をご参照ください)

 

一方で、右派と左派で結構主張が対立するのは社会保障の在り方です。

そして何を隠そう僕は大学で社会保障のゼミに入り、年金で卒論を書いていたため、資産形成について久々に興味が高まりました。

 

そんな折、「50歳を過ぎたらやってはいけないお金の話」(山中伸枝著)を読み、「老後が心配だからと言って安易に投資や運用をしてはいけないし、退職金をご褒美に贅沢してもいけない」というスタンスが個人的にフィットしたため、今回は「お金との付き合い方」をテーマに愚問自答してみます。

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結局のところ、老後の資産管理については「先のことはよく分からないから不安」に尽きると思いました。

 

で、営業的には"一般人が持つ不安"は最高の材料だったりするわけですね。

 

ここ数年で流行った「人生100年時代」というワードも(それ自体は正しいことなのですが)、輪をかけて不安を煽る材料になったと思います。

 

※駅で「人生100年時代だからこそマンション投資!」という広告を見たときは、その度胸にむしろ感心しました笑

 

そこで、「難しいことは分解して仕分ける」という基本に立ち返り(岡田斗司夫氏流です)、お金にまつわるアレコレを以下のように考えてみました。

 

1.哲学的な問題→考えないのが吉

2.過去に起きた問題→割り切る

3.解決は不可能ではないが不確定要素が多い問題→寝かせておく

4.自分である程度コントロール可能な問題→まずはココに集中

 

それぞれ考えていきます。

 

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【1.哲学的な問題】

 

最たるが社会保障制度や少子高齢化なのですが、これについては一個人でどうこう出来るものではないです(選挙で投票はします)。

 

あまりにも関係者が多過ぎて、簡単には解決できません。

あとは"社会"と"個人"の割り切りも難しいです。

(例:全体的に見れば支給額を減らせば財政は安定しますが、それによって自分の親が苦労するのは忍びない)

 

また、社会保障というだけあり、社会構造が変われば制度の適合・不適合も変わるものだと思います。

 

というわけで、これは「自分一人で背負うには重過ぎる」ので、考えないことにします。(くどいですが、投票はします)

 

※ちなみに公的年金については色々な考えがありますが、個人的には年金を預金や投信のように考えるから話がややこしいのであって、保険としてみると意外と機能面が充実してたりします(あまり注目されていませんが…)。それゆえに改革は難しいなぁと思ったりするわけです。

 

【2.過去に起きた問題】

 

例えば僕の場合、転職を何回かしているため、退職金や企業年金に関しては圧倒的に無駄なロスが多いです。

ただ、そんなことは今更考えても取り返しようがないので、むしろ先に目を向けた方が良いと思いました。

 

「タラ、レバ」はたまに考えるくらいは人生ドラマのスパイスですが、それにとらわれるのは健全ではないですね。

(どうしてもタラレバしたかったら、「東京タラレバ娘」という名作があるのでそちらを読みましょう)

 

というわけで、これは「解決するのはファンタジー」であり、割り切ることにします。

 

【3.解決は不可能ではないが不確定要素が多い問題】

 

不安が募ると、収入を増やさねば!と思うのですが、僕は収入増をこの難題カテゴリーに入れています。

 

収入を増やす方法としては大きく、

・給与所得を増やす

・給与以外の所得を増やす

の2つがあります。

 

給与所得を増やす、に関しては分かりやすい方法として「仕事を頑張って昇給する」ということになりますが、これは景気や評価が関係するので、狙い通りに上がるとは限りません。

 

給与以外の所得を増やす、に関してはアクティブな投資があてはまりますが、これも努力と結果が結びつきにくい。

おまけに手数料がかかるものについては、償還時や売却時に目減りする可能性もあるため「ふたを開けないと分からん」というのが僕の印象です。

そのため、「一旦保留」というステータスです。

強いて言えば、節税効果の高いものや、インデックスでやたら手数料が低いものなら対象になりそうなので、これは「買って寝かせる」という方針になります。

(勉強してアクティブな投資をする…ということも考えられますが、だったらむしろ昇給を目指す方に努力を向けた方が効率良さそうな気もします)

 

いずれにしても、難題については踏み込まないことにします。

 

 

【4.自分である程度コントロール可能な問題】

 

僕としてはここが本丸です。

色々考えた結果、倹約する=支出を抑えることが、近道と思いました。

 

これまで書いてきた通り、収入を増やすのはかなり難しいし、不確定要素が多いです。

一方で支出はかなりコントロールできます。

 

要は、

・老後の収入を低めに見積もり、

・その金額で毎月黒字になるような生活を若い段階からする

というのが王道と思いました。

 

ここ数ヶ月家計アプリをつけたところ、実はあまり削れるところがありませんが、家賃や食費は年を取れば減らせられるかなと思います。

 

僕の最大の趣味は読書ですが、主に図書館を使うため実質ゼロ円です。

趣味にお金がかからないのはラッキーです。

 

そのため、敢えて方針を立てるなら「いまの生活レベルを維持して、意味不明な浪費をしない」ということになります。

 

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ナイスミドルゆえに、将来はまだ長いです。

分からないことにエネルギーを使わず、コントロール可能な範囲を着実にやって、自滅を回避することが良さそうですね。

 

結論:倹約はカッコイイ!