愚問自答「どんな人をヘッドハンターに紹介したいか?」
最近、ヘッドハンターを題材にした「引き抜き屋」という小説を読みました。
ヘッドハンティングは人材紹介とは似て非なるものでして、知ってるようで知らない世界に触れることができ面白かったです。
僕自身、何回か転職していますし、僕の周りも転職経験者が多く、ザックリ言えば友人の半分くらいは転職経験があります。
その中でも「この人はヘッドハンターに紹介したら良いポジションに着きそうだな」という友人を勝手に思い浮かべると、割と共通点があると思ったため、今回は「どんな人をヘッドハンターに紹介したいか?」という純度100%の妄想による愚問自答をします。
ヘッドハンターに聞いた意見ではなく、単に僕が本を読んで考えた、かなり思い込みの激しい内容です。
ちなみに僕自身はヘッドハンターに人を紹介するような機会はないためご安心して(?)お読みくださいませ。
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小説の読みかじりがベースのため何とも怪しい基準になりますが、以下の人はヘッドハンター経由でポジションに着くとハッピーと思いました。
※ちなみにいわゆる人材紹介とヘッドハンティングの大きな違いとして、ポジションの対象を部長〜CXOクラスとします(企業の規模は一旦無視します)。
1.転職経験者
2.外資系または海外勤務経験者
3.MBAホルダー
4.コンサルファームまたは投資銀行経験者
5.タグが分かりやすい
上記を全て満たすとなると、超絶ピカピカキャリアな人に限られますが、2つあれば十分かなぁと思います。
あと、くれぐれも誤解なきよういただきたいのは、上記はあくまで「ヘッドハンター経由でポジションに着くとハッピーそうな人」であり、「優秀な人」とはまた話は別です。
別に上記を1つも満たさなくても優秀な人はゴマンといます。
【1.転職経験者】
これは必須要件です。
僕自身、初めての転職の際は環境対応にものすごく苦労しました。
何回か転職するうちにコツがつかめてきて、10日くらいで自分のパフォーマンスの80〜85%くらいを出せるようになりました。これは能力云々ではなく完全に「慣れ」によるものですね。
そう考えると、ヘッドハンターに紹介するにあたり、
「いやはや、新しい職場に慣れるか不安ですなぁ」
という場合、双方ハッピーとはなりづらいかと思いました。
もちろん、実力が慣れを上回る御人もいるため転職経験の有無でヘッドハンティングの成否は語れませんが、転職を一度でも経験した人は転職に対する肩肘張った緊張が多少は緩むため、その方が成功確率が高まると思いました。
【2.外資系または海外勤務経験者】
これは本人の性格にもよるため必須というわけでもないです。
要はサバサバした実力主義への慣れの問題です。
僕自身、日系→外資→日系…と経験してますが、やっぱり日系と外資は違うと思いました。
日系は何だかんだで優しいと思います。(その優しさが好きなため今も選択的に日系にいます)
外資はやっぱり厳しい世界ですね。その分成長速度が格段に速いので、メリット・デメリットは両面あります。
ヘッドハンティングされると、入社先の企業の大小はあれどポジション相応の成果は求められるでしょうから、そのあたりのプレッシャーはやはり外資経験者の方が免疫があると思いました。
【3.MBAホルダー】
これは小説の受け売りです。
なるほどと思ったのは、ヘッドハンティングではロングリスト→ショートリストと、段階を踏んで候補者を絞り込むらしく、と分かりやすいフラグがあった方がショートリストに残り易いようです。
で、そのフラグの最たるがMBA。
これはなかなか難しい問題で、非MBAホルダーからは「MBAなんぞ取らんでも実務でやってるから十分」と聞きつつ、MBAホルダーからは「実際取るといいもんだよ」とも聴きます。
僕自身はMBAは修めてなく、実務でも全く困らないです、今んとこ。
では、だからといってMBA不要かというとそうでもなく、多分、MBAを取る人は知識そのものじゃなくて自分以上の頭の良い人との出会いを持ち、ディスカッションすることを成長ドライバーに置いていると思います。
あとMBAは経営管理の知識を一通り教わる、「苦手を出さないカリキュラム」と思います。
経営トップに近いほど総合力が必要と思いまして、総合力っていうのは一朝一夕には身につかないなぁと思います。
僕自身、会計と財務については、何となく苦手意識強いです…。
【4.コンサルファームまたは投資銀行経験者】
これは経歴云々というより単純なタフネスさの話です。
外資経験にも通じますが、短期間で良いので眠れないほどのプレッシャーを毎山毎晩受けた方が重責に耐えれると思いました。
もちろんコンサルや投資銀行を経験せんでもタフな人はゴマンといますが、コンサルや投資銀行というキーワードがあると分かりやすいのです。
【5.タグが分かりやすい】
最後に書いた割にはこれが一番大事かもしれません。
要は何の専門家なのかが分かりやすいと紹介しやすいし、紹介された側も判断しやすいですよね。
プロフェッショナルという言葉には様々なイメージがありますが、僕個人としては専門性と思います(この辺りはプロフェッションの論文の方が懇切丁寧なためそちらをご参照ください)。
ヘッドハンティングする場合、何かしらのテーマがあって働きかけていると思うので、そのテーマにハマりやすい人の方が双方幸せと思います。
ただ、このテーマがなかなか難しいですよね。
リストラや新規事業といった成長サイクルという観点もあれば、財務、人事といった機能の観点もあります。
そしてここが優秀さとヘッドハンターへの紹介が相違するポイントでして、僕の知り合いの超絶優秀な人の中には「何やってるのかよく分からないけどスゴい人」が一定数いて、この方々はビジネスパーソンとしては申し分ないのですが、いかんせん何やってるのかよく分からないから紹介しようがないのですw
(これは器用貧乏とはちょっと違うのですよね)
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というわけで、いつにも増して好き勝手に言いましたが、小説読んだ後の妄想なので適当に流してください。
結論:
これを読んでるアナタ!
もしかしたら僕がヘッドハンターに紹介するかもしれません!
(ちなみに万一そんな機会があれば、紹介する前にちゃんと許可をとります)